メトロポリタンを駆け足で廻る

 最終日は9:00に起床。ニューヨークで滞在したホテルは残念ながら無線LANは無し。ホテルも完全個室を予約したと思っていたが、2KをShareする形態。それでもバスタブが付いているのでYASU的には御の字。
http://www.bleeckerhouse.com/

 近くのCaféでメールチェックをしたあとにメトロポリタン美術館に赴く。規模がでかいばかりでなく、展示品のジャンルの多彩さに舌を巻くYASUであった。イメージとしては大英博物館ルーブル美術館を2で割った感じ。11:30〜15:30まで、昼食無しで見回ったが美術館のほんの一部しか鑑賞することができなかったようである。以下に鑑賞したジャンルをちょっと紹介。
http://www.metmuseum.org/
(1) アメリカ絵画
Albert Bierstadtのロッキー山脈(1863年作):インディアンが湖で憩いのひとときを過ごしている背景に壮大なロッキー山脈が拡がっている。

(2) アメリカ装飾美術
Frank Lloyd Wrightの居間:帝国ホテル建築で有名なF.L.Wrightの居間。数寄屋作り・書院作りと西洋の建築を見事に調和させた一品。部屋がそのまま美術品として展示されているところがメトロポリタンのすごいところ。

(3) エジプト美術
デンドゥールの神殿:ローマ時代初期にアウグゥストゥスの命で作製された神殿。アスワンダムの建築で水没の危機にあった神殿を、米国政府がエジプト政府から譲り受けた一品らしい。神殿は水没危機まで、野ざらし状態だったらしく、神殿の表面には無数の落書きあった。エジプト美術品の多くがヨーロッパ諸国に管理されているが、遺跡を良好に保存するためには、必要悪なのかもしれないなぁと感じ入ったYASUであった。

(4) ルネッサンス後ヨーロッパ絵画(印象派前)
 ボッチチェリ、ラファエロ、エルグレコ、ヴェラスケス、ゴヤルーベンスレンブラント・・・無数の絵画の山。4時間ではとても消化することはできない。そのなかでも印象に残ったのはエルグレコ(盲人を癒すキリスト)。

(5) ルネッサンス後ヨーロッパ絵画(印象派後)
 こちらもとても消化しきれないコレクションの山。テオドール・ルソー(今まで知らなかった)“冬の夕暮れの森”の激しい色づかいに感動。ゴーギャンのコレクションは一見の価値有り(写真はLa Orana Marina)。


(6) 日本美術
月に雁:歌川広重→小学校時代にゲットしたかった切手の原盤。原盤はカラーだったとは知らなかった。甲冑コーナーでは日本でなかなかお目にかかれない古墳時代の鎧が展示されていた。

 メトロポリタン美術館はセントラルパーク内にある。美術館を駆け抜けたあとは、最後の時間を利用して公園をちょっぴり散策する。Strawberry fieldsは残念ながらメトロポリタンの反対側に位置するので、行くことを断念する。
http://www.centralparknyc.org/